室長の本音メッセージ


 

 私自身の息子が高校2年生のとき、学校をよく休んで困りました。

 せっかく作ったお弁当を自宅で食べる息子の姿を見るのは母親としてとても辛いものでした。

 

 しかし、ひとつの希望は、この怠け者の息子は本を読むことがとても好きだったことです。

 県立川和高校の現代国語の成績はいつも9とか10でした。

 その他の例えば英文法などは10段階の3とか4でしたが。

 

 そのような息子でしたが、私には希望があったのです。

 それは、慶應のSFCなら受かるのではないか、という夢でした。

 なぜなら、受験科目が英語と小論文だけだったからです。

 

 息子が高3の秋のある日のこと、息子が私に言いました。

 「高校の勉強が全くできない。受験勉強だけでもいい?」

 すかさず私は答えました。

 「当たり前じゃない!学校は卒業証書さえもらってくれればいいから。」

 

 さて、お母様方に質問です。

 

 なぜ、そんなにお子様の学校の出席状況やら定期考査の結果が気になるのですか。

 第一志望大学に入れればいいのではないでしょうか。

 出席も成績もぎりぎりでいいから、第一志望大学に入れればいい。

 

 これが私の考えです。

 

 私は、私自身の息子に言ったことを、生徒様にも言います。

 すなわち、「週に1回くらいは学校を休んで、受験勉強をしなさい。」

 自分の子供に言えなかったことを、塾生に言ったりはしません。

 

 学校と塾とでは役割が違うと思います。

 学校というところは、文科省が定めた高校卒業の認定を下さり、さらに、全人的教育を施すところです。

 他方、塾は、第一志望合格に特化した役割を担っています。

 それぞれの役割は明確だと思います。

 

 ところが最近、塾のような学校が増えています。

 

 少子化の煽りを受けて、特に私立の高校においては、いかに他校よりサービスが多いかを気にかけ、やたら宿題が多かったり、補習が多かったり。

 当塾は慶應に特化した塾ですので、慶應の過去問しかしませんが、このような教育はどこの学校にもできないはずです。

 私が思い切って慶應対策をするときに困るのは、学校の宿題が多い、学校の補習が多い、ということです。

 

 学校で優等生であることが、そのまま、どこかの大学の合格保証になるわけではありません。

 

 改めてお母様方に質問です。

 卒業式の時に欲しいのは何ですか。

 

 皆勤賞ですか。それとも慶應の合格通知書ですか。

 

 ちなみに、川和高校で、344人中243番であった私の息子は、現役で慶應4学部、一年後に東大文一に合格し、東大法学部を卒業した後、現在は外資系コンサルティング会社のITエンジニアとして働いています。

 川和高校というところは、早慶レベルに受かったら、後輩たちの前でスピーチをさせてもらえるのですが、なぜか私の息子には慶應に受かったときも東大に受かった年もお呼びがかかりませんでした。

 私の推測では、あまりにも川和高校の定期考査の成績が悪かったからです。

 息子が東大に受かったとき、私は担任の先生にエビデンスを提出しました。

 

 これが私のやり方です。 

 

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